福島県ってこんなトコ

●概要
 東北地方の南部に位置し、面積は北海道、岩手県に次ぐ全国第3位。
その広大な県は、東部の阿武隈高地、中央部の奥羽山脈、西部の越後山脈とそれらに区切られた盆地によって地域が大別され、東部の浜通り、中央部の中通り、西部の会津と三つの地方に分類される。

戦国・江戸時代にかけて、この福島地方は、伊達政宗・上杉景勝・蒲生秀行らが統治し、幕末まで様々な戦国武将や大名などがこの地を舞台に入り乱れ、活躍した地方でもある。そのためか、会津・中通り・浜通りと三つの地域によって風習や習慣・方言などの若干の違いもみられる。
また、大内宿のように古い史跡・建造物や文化などが数多く残っている地方でもあり、戦乱の時代や古代日本の文化・生活の一面を垣間見ることができる地方でもある。

新潟県や栃木県と隣接し、北部から西部にかけての山岳地帯は日本有数の豪雪地帯であり、その水源が日本海へ流れる阿賀川流域は数多くの大型水力発電所が設置され、日本を代表する電源地帯となっている。

 
 
●観光
 重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「大内宿」をはじめ、県内には数多くの史跡・城跡などの観光地が点在している。また、北西部の阿賀川流域は日本4位の大きさを誇る猪苗代湖を抱える磐梯朝日国立公園、尾瀬国立公園、日光国立公園、越後三山只見国定公園など国立国定に指定された公園が数多く、吾妻山・安達太良山・磐梯山をはじめ磐梯高原・会津高原・尾瀬などの山岳地域を含めるとその観光地規模は日本屈指である。

 お勧めは、南会津東部を流れる大川が形成する大川ラインの渓谷「塔のへつり」だ。河食地形の特異例として国の天然記念物に指定され、大川羽鳥県立自然公園の一部である。樹木に覆われた渓谷の一帯は、新緑や紅葉の頃には一年の中で最も際立った美しい景観を見ることができる。
因みに「へつり」とは地元の方言で険しい崖のことである。
また、JR磐越西線では新潟駅から会津若松駅までSLが運行されている。越後や会津の自然の中を疾走するC57蒸気機関車の姿は圧巻で、期間中はその雄姿を一目見ようと全国各地から多くの観光客が訪れる。

 他に穀物蔵、味噌蔵、店蔵など江戸後期の曲がり家を移築し、街道の城下町としての風情を再現した「喜多方蔵の里」。その蔵の里巡りには、蔵を真似た2階建ての「トテ馬車」を利用するのが楽しくおすすめ!
白虎隊の悲劇で知られる会津若松は「鶴ヶ城」はじめ、古い家屋や酒蔵が今なお残る城下町。名所巡りには、駅前から巡回しているレトロ調ボンネットバスを利用した、まちなか周遊バス「ハイカラさん」が便利。


●グルメ
 大きく三つの地域に大別されるだけに、その食文化にも若干の違いは見られるが、自然に恵まれた山間部と太平洋に面している浜通りを抱えるため、食材は豊富で絶品郷土料理も数多い。
県を代表するグルメと言えば喜多方のラーメンだが、他にも相馬のほっき飯・鮭はらこ飯、会津のこづゆ・ニシンの山椒漬け・イカニンジン・鯉の旨煮など、山海に問わず豊富な郷土料理を味わうことができる。
また、会津は蕎麦が特産でもあり、喜多方・山都と言えば「そば」とくるほど有名どころ。そば粉のみでつなぎを使わず手打ちするのが山都そばの特徴で、その蕎麦処ならではの施設が「飯豊とそばの里センター」。そば打ちの見学・試食のほか体験などができる。

 戻る



 Copyright(C) santyokunavi.net(産直ナビ.jp) All Rights Reserved